コールドスリープ

 

 

明方、家に帰ってきてから文字通り死んだように眠って、起きたら17時間経っていた。

冷房と除湿のボタンを押し間違えたお陰で、喉はカラッカラだし眠り続けたから頭も痛かった。

 

よくそんなに眠れるね、と言われる。

自分でも思う。何時間もぶっ通しで眠り続けるのはどうやら父親譲りらしく、母親から今日は何してた?と聞かれる度に「ずっと寝てた」と返すと 変な所似るのね、と返答が来る。

 

1度眠ると、食事も排泄もせず眠り続けてしまう。平日は働いているので、5分おきにかけたアラームをスヌーズするまでひっぱり、何とか身体を起こすのだが、休日はどうも言うことを聞いてくれない。

 

以前、「昔程希死念慮が薄くなった」と記したが 死にたいと考える事も体力がいると気付いたからなのかもしれない。

というか 自分の事に関するあらゆる事に興味が無くなった。

死に思考を費やさずとも、いつかは訪れる。

 

幸せになんかなれなくていい、嫌な気持ちになりたくないだけ。

いつも穏やかに、微笑むように。

自分の事を知ったように話されることが凄く苦痛だったのに、今は自分より周りの方が私を理解している気がする。私は私が分からない。

自分のことは自分が一番よく分かっている、と胸を張って言える人が羨ましい。二十歳を超えたいい大人が自分を見失っている。

生き急いで大人になろうとした反動で、子どもの時に我慢していた事が爆発している。

手のかからない娘だ、と父親に言われた。

果たして本当にそうだろうか。

迷惑ばかりかける大人になってはいないだろうか。

心配されると嬉しい反面、申し訳なくなる。

ごめんなさい、と空虚に謝っている。

 

久々に話す相手が、当時とは全く違う系統の音楽を聴いていることに焦りを感じた事はあるだろうか。

昔と全く同じプレイリストを聞き続ける私は、成長していないことになるのだろうか。

「まだ好きなんだ、そのアーティスト」という言葉に突き放されたような気持ちになるのは、被害妄想なのだろうか。

 

あんなに眠ったはずが、まだ眠い。