溺れるナイフで切り刻まれたい

 

私だって菅田将暉になりたかった

 

屈託のない笑顔も、どこか影のある横顔も

晴天も土砂降りも 清潔な寝室も埃被った倉庫も

爽やかな柔軟剤の香りも 煙草の煙たい匂いも

中学のくそダサいジャージも 漆黒のスーツも

全部自分のモノにしちゃいそうな菅田将暉

私だってなりたかったよ

 

実際の菅田将暉がどんな人かなんて、正直知らないしどうでもいい。彼の出てる作品をくまなくチェックしてるとかじゃないから、誕生日も血液型も身長も出身地も彼の言動も何にも知らない

私が勝手に思ってるだけだけど 私の欲しいもの全部持ってそうだから羨ましいってだけ

 

何を言っても何をやっても 流石菅田将暉だね って思われるの 世間から尊ばれるの

 

ギターを弾いて歌いたい訳でも、主演映画を撮りたい訳でも雑誌の表紙になりたい訳でも、インスタグラムのフォロワーが欲しい訳でも無くて 

大勢から受け入れられてる事が単純に羨ましいだけなんだと思う 自由奔放そうに見せて、楽しそうに生きて、肯定してくれる大衆いる事が。

 

みんなの菅田将暉にはなれなくても 誰かの菅田将暉に私はなりたいよ 憧れてるうちはきっとなれないんだろうけど

 

まずはスダマサキッスを取得することから始めたいので練習相手になってくれる人をこっそり募集しておくね