皇帝ペンギン

 

 

サッカーの時もそうだけど、皆言うほどラグビー興味ある?と思いながらいつもより外国人の多い電車内は色んな香水の匂いが入り混じって臭い。

繁忙期のピーク前奇跡の定時上がりをブッ放した私は今、「うんめー」を聴きながら電車に乗り、この文を書いている。

彼女が脱退してからというものの、最早それしか考えておらず起きてる時も眠る前もそればかり考えていて ここまで来ると病気である。そんな中気を紛らわそうと中吊り広告に目をやると 若い人達の間では割と有名な可愛らしいペンギンが「電車に乗ってえらい!」等と言ってやがる。じゃあDoor to doorで時給発生しろや。

 

このペンギン、「生きてるだけでえらい!」とか概念みたいな事まで言ってきたりするが、それは流石に人間を甘やかし過ぎだろ、と思うし、死んだ人間は偉くないのか?という屁理屈まで生まれる。そもそも 藻掻き苦しみ、考え、疑問を持ってこそ偉い!と賞賛される人生だ。「個人の意志」で生まれてきた訳では無いから 生きてるだけで褒められたいと言う感情が芽生えるのも致し方のないことでもあるが それを本当にされてしまっては 拍子抜けだ。藻掻気苦しんで生きてる奴と 何も考えずにのうのうと生きてる奴を「生きてるだけでえら〜い!」で一括りにしていいのかよ、なあペンギン。教えてくれよ。お前らは人間の何を見てるんだよ。

 

完全な八つ当たりである。